アンキャニィ X-メン(Uncanny X-MEN)その1
小学生の頃に買ってボロボロになっても今でも大事に本棚に入っている本がある。
『アンキャニィ X-メン(Uncanny X-MEN)』
1994年6月。小学校4年生だった私はこの本を手に入れた。
この年、日本でもX-MENのアニメが始まり、タイアップによる、幅広いメディアミックス展開が始まった。
タカラ(現・タカラトミー)はTOYBIZフィギュアを「Xパワーシリーズ」として輸入・販売、小学館プロダクション(現・小学館集英社プロダクション)は原作コミックの翻訳版のシリーズ出版を開始、竹書房はコミカライズ版とフィルムコミックを出版、カプコンはゲーム化をはじめるなどなど…いわゆる90年代アメコミブームの到来である。
『アンキャニィ X-メン』は小プロからX-MENシリーズ刊行に先駆けて発売された解説ムックである。
いまのようにサクッとネットで調べられる環境がなく、ましてや英語がわからない小学生の自分にとって、なんとなくキャラクターがいっぱいいて、カッコ良いという理由で海外旅行で集めていたX-MENのTOYBIZフィギュアたち。
そのX-MENの情報を色々教えてくれる本との出会いである。
もうそれは嬉しくて、読んだ読んだ読みこんだ。
ということで、そんな素敵な本の中身をちょっと紹介したい。
以下、目次。
・ようこそ!驚異のX-メン・ワールドへ
イントロダクションである。
・X-メン・スーパーヒーローズ
小プロからこのあと発売となった邦訳X-MENの1巻がジム・リーの『X-MEN』からのスタートだったため、それに合わせたキャラクターの紹介になっている。各キャラクター1ページを使い、本名、身長、体重、生い立ち、ミュータントパワーを紹介している。
下記、見出し(原文ママ)
プロフェッサーX(ミュータントエイジの先駆者)
サイクロップス(コードネームは「一つ目の巨人」)
ウルヴァリン(鉄の爪、最も頼りになる男)
ローグ(彼女はボディスーツを脱がない)
ビースト(科学者の頭脳を持つ青面獣)
ガンビット(超絶のカード使い)
サイロック(格闘技の女王)
コロッサス(ロシアからきた鋼鉄の男)
ストーム(彼女の名は「美しき風乗り人」)
アーチエンジェル(悪魔の翼を持つ天使)
ビショップ(未来からきた黒い巨漢)
ジュビリー(最年少のX-メイト)
アイスマン(ホットなクールガイ、氷結の戦士)
ジーン・グレイ(彼女にコードネームはいらない)
今となって改めて確認すると、若干、突っ込みどころのある気になる見出しである。
・その他のX-メンバー達
これも小プロ邦訳X-MENシリーズに合わせてだと思われ、いわゆる90年代前半時の「X-FORCE」「X-FACTOR」「EXCALIBUR」を含むキャラクター一部を紹介している。
以下、紹介キャラクターの概略。
ハボック(X-FACTORリーダー、元X-MEN、サイクロップスの弟、エネルギー波を放射男)
キャノンボール(X-FORCE、元ニューミュータンツ、高熱ブラストフィールド音速飛行男)
クイックシルバー(X-FACTOR、マグニートの息子、時速800キロで走る一児の父)
ナイトクローラー(EXCALIBUR、テレポート能力を持つ悪魔のような容姿だが明るく陽気な男)
ケーブル(X-FORCE、未来からやってきたテレキネシス能力を持つ左半身サイボーグの男)
キャプテン・ブリテン(EXCALIBUR、サイロックの兄、怪力と超音波飛行はあるが正確には異次元人な男)
サイリーン(X-FORCE、元X-MENのバンシーの娘、ソニックウェーブ娘)
フェニックスⅡ(EXCALIBUR、元X-MEN、異次元のサイクロップスとフェニックスの娘)
シャドウキャット(EXCALIBUR、元X-MEN、物体すり抜け女子)
ドミノ(X-FORCE、ケーブルが編成した傭兵メンバーで銃器と格闘技のエキスパート女子)
フォージ(元X-MEN、ストームに振られた。あらゆる装置の構造を直感的に把握できる理系魔術師系男子)
ブーン・ブーン(X-FORCE、時限爆弾エネルギーボールファンキー娘)
ストロング・ガイ(X-FACTOR、吸収した衝撃を自分の力として使える巨漢男)
シャッタースター(X-FORCE、モジョワールドから来た二刀流男)
フェラル(X-FORCE、元モーロックスの攻撃的な猫女)
ウォーパス(X-FORCE、元X-MENのサンダーバードの弟、怪力男)
マルチプルマン(X-FACTOR、攻撃を受けると分身男)
メガン(EXCALIBUR、キャプテンブリテンの恋人、飛行、ブラスト、肉体変化を持つ女子)
・詳解!X-メン人脈図
発刊時点のX-MENメンバーを中心とした人脈図である。しかし、アメコミというのは年代によって、死んだり生き返ったり、実はクローンでしたなど設定が変わるので要注意である。
※出展元:『アンキャニィ X-メン』
つづく。